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「柳橋(やなぎばし)」駅


宇奈月を出た列車は新山彦橋を渡り黒部川右岸にでる。 このとき左手に見える橋が山彦橋で、宇奈月ダム建設に伴う線路切換までの間使われた旧線の橋である。 現在は山彦橋を含む旧線跡の一部が遊歩道となっている。
列車は宇奈月ダムとダム湖である宇奈月湖を右手に見ながら、最初の駅「柳橋」に到着する。
行き違いが可能で上下本線間に島式ホームを有するが、旅客営業をせず工事専用となっている。
宇奈月湖側に側線と、関西電力新柳河原発電所への引込線がある。 この新柳河原発電所は、宇奈月ダムの建設に伴って水没した旧:柳河原発電所の代替施設として建設された沿線で最も新しい発電所であり、 ヨーロッパ中世の城をイメージした外観となっている。 このような環境にあるため、旅客列車に乗車すると宇奈月ダムとともに、発電所についても観光客向けの案内放送がある。
当駅の趣味的なポイントとしては、欅平側の分岐期が鉄橋上に設置されていることと、その鉄橋である。
この鉄橋は川を渡っておらず、一見不思議な鉄橋であるが、実は旧:柳河原発電所への導水管を乗り越える為の鉄橋であり、 現在は導水管が撤去されていることから、経緯を知らなければその存在に疑問を感じる・・・とういことである。


対岸からみた柳橋駅 左側が宇奈月、右側が森石・欅平
中央に見える建物が関西電力新柳河原発電所 画面右下に旧:柳河原発電所への導水管跡が見える。
導水管跡を乗り越える鉄橋上に設置された
欅平方の分岐器
新柳河原発電所と引込線


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