「猫又」駅と黒部川第二発電所・新黒部川第二発電所への引込線

「猫又（ねこまた）」駅と
黒部川第二発電所・新黒部川第二発電所への引込線

出平から出た列車は黒部川右岸にそって走り、右手の黒部川本流に掛かる赤い橋と対岸に発電所が見えると猫又である。
猫又は行き違いが可能で、上下線間に島式ホームを持つが一般旅客の乗降は不可で、工事用の駅である。谷側に数本の側線と、欅平方にはかなり広めの荷捌き、工事用のスペースを持っている。一方、宇奈月方から対岸へ向かう線路があり、これは駅対岸の黒部川第二発電所および、対岸地下の新黒部川第二発電所への引込線である。この引込線の橋は目黒橋といい、特徴的な形状と赤い色で非常に目を引く存在である。
また、駅本屋に隣接して大きな建造物があるが、これは冬季運休期間の足が徒歩のみとなることを考慮した宿舎のようである。なお、上部線は冬季も運行しているため、欅平へは長野県側からの交通手段が確保されている。

ホームへ進入中の下り列車から駅構内を望む。
右手の駅本屋に隣接して、関西電力関連の宿舎がある。

猫又駅へ進入中の下り列車から黒部川本流を望む。
中央に見える赤い橋が目黒橋で、右手の黒部川第二発電所へと引込線がつながっている。この引込線はトンネルで山の中に入っていっており、地下に設けられている新黒部川第二発電所まで向かっている。