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大物車 オシ形
ダム、発電所等の建設、保守を主目的として設立された黒鉄には、 大型部品、工事車両、重機等の輸送を目的とした大物車が在籍している。 その姿は他車と違い、ナローゲージらしくない姿をしているが、これこそが黒鉄の真の姿を現す車両ではないだろうか。



オシ2
オシ2 2007年7月撮影 出平にて
黒鉄最大の貨車である。
1925年(大正15年)汽車会社製の大物車で積載量20tを誇る。 これは後年に登場したオシ3の10tを大きく上回り、黒鉄最大である。 アーチバータイプの2軸ボギー台車を2組履き、車体は中央部を落とし込んだ低床式で、 各部はリベットによって組み立てられており、古典的な外観ながらも、 ナローゲージらしくない堂々とした存在感を誇示している。 当車の連結器高さは406mmと、他車の416mmよりも低い。



オシ3
オシ3 2007年7月撮影 出平にて
1962年(昭和37年)日本車輌製の大物車。 オシ2と良く似た低床式車体の本格的大物車であるが、積載量は10tであり、オシ2の半分しかない。 車体は溶接主体に組み立てられており、床面は縞鋼板となっていることから、近代的な印象をあたえる。 台車はオシ2とよく似ているが、寸法が若干異なる。









諸元
車種 オシ2 オシ3
9601 9120
1670
1600 1700
自重 10.50t 10.00t
積載量 20.0t 10.0t
台車ホイールベース 1219 1220
車輪径 457



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