車両研究所−目次へ

特殊車 保線車2
保線車2 2008年6月撮影
保線車1と比較してスクエアな形状が、いかにも作業用車両という雰囲気を出している。



保線車2は、現保線車1の導入以降も使用されていた従来車の代替用として、1999年に協三工業で新製された。
2軸固定の走り装置を有し、ディーゼルエンジンにより自走するのは保線車1と同様であるが、自重が5.6tと増加している。 運転台が右ハンドル、宇奈月方妻面のドア、屋根上の絶縁構造ステージ取付等、主要なレイアウトは保線車1と同様であるが、 非常にスクエアなスタイルとなっているのが特徴である。
車籍を有しており、機関車牽引で列車として走行することが可能である。 保守作業の他、毎日の営業運転開始前の線路巡視に常用されており、目にする機会は多い。



諸元
車種 保線車2
不明(3500程度)
不明
不明
自重 5.6t
主機関 ディーゼル1基 詳細不明





保線車2 2007年 9月撮影 欅平にて
未明の線路巡視を終え、4列車(定期混合列車)編成に組成されて宇奈月への帰りを待つ姿。



保線車2 2007年 9月撮影 欅平にて
宇奈月方妻面にもドアを備えるが、 そのドアに屋根昇降用の梯子、他車併結用のジャンパ連結器が取付されているのが目を引く。



保線車2 2007年 9月撮影 欅平にて
日本の鉄道車両としては珍しく右ハンドル車である。



保線車2 2007年 9月撮影
下り最終の定期混合列車である53列車に併結されて作業現場へ向かう姿。
このような使用方法も車籍を有すればこそである。 もし車籍を有しない機械であれば、営業列車の運転終了を待って線路閉鎖手続きを行い、自走して作業現場へ向かうことになる。 現地での作業時間確保、関係者の拘束時間等を考えれば、車籍を有することの威力は大きい。



inserted by FC2 system