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特殊車 保線車1 (廃車)
保線車1 2008年10月撮影
作業に使用されるモーターカーであるが、車籍を有する車両である。 屋根上のステージが目をひく。



 保線車1は、従来使用されていた保線車の代替用として、1986年10月に協三工業で新製された。
 2軸固定の走り装置を有し、ディーゼルエンジンにより自走する。 運転台は車内から見て右側、いわゆる右ハンドルなのが珍しい。
 出入り口は両側面の他、宇奈月方妻面にも設置しており、 狭小断面のトンネル内や、橋梁上での乗降・荷役を考慮したものと思われる。 また、屋根上に絶縁構造のステージを取り付けており、架線やトンネル天井等の点検・工事に対応している。 当初は車籍をもたない機械であったが、1999年4月に車籍編入された。
 保守作業の他、毎日の営業運転開始前の線路巡視に使用されていたが、 保線車2の登場以降は、あまり姿を現すことがなかった。
 2008年シーズンの活躍をもって廃車となった。



諸元
車種 保線車1
不明(3500程度)
不明
不明
自重 4.1t
主機関 ディーゼル1基 詳細不明





保線車1 2007年7月撮影
新しい保線車2を常用している為、保線車1はあまり姿を現すことがない。
なお手間の茶色の無蓋車は、1999年5月に除籍され機械扱いとなったト201と思われます。


保線車1 2008年6月撮影 森石にて
営業開始前、未明の線路巡視を終え、上り一番列車である4列車(定期混合列車)に併結され宇奈月に戻る姿である。 線路巡視には保線車2が常用されるため、保線車1が登場するのは珍しい。



保線車1 2008年6月撮影 森石にて
宇奈月方妻面に前面窓のあるドアを有している。 日本の鉄道車両としては珍しく右ハンドル車であるため、このドアは左側にある。



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