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ハ形(K形) 客車
ハ54 2007年7月撮影
乗降ドアが両側面で千鳥になっているのが異彩をはなつ。



 ハ形には開放構造のC形と密閉構造のK形、他に上部線用の車両があり、本ページではK形について解説する。
 ハ形(K形)客車は密閉車体を持つ2軸客車で、ハ51〜54の4両が存在する。 全車とも開放型客車からの改造により登場したようであるが、その改造場所、時期について文献2と3で記述が異なる。 具体的にはハ51、52に関して、文献2では1970年自社工場となっているのに対し、文献3では1957年ナニワ工機となっている。 なお、ハ53、54に関しては両文献とも1974年アルナ工機と、同一の記述となっている。
 余談であるが、事業用車両に関しても細かく解説されている公式HPには、なぜか当形式の解説がない。
 車体は鋼製で、両側面に乗降ドアを一箇所持つが、どちらも外側から見て右側への設置、つまり千鳥状の配置である点が特徴である。 車内はロングシートで、ドア部分に折りたたみ式の補助席を備えており、定員は16名。 クロスシート主体の黒鉄で、本形式は上部軌道用客車とともに数少ないロングシートであり、この点でも特徴的な車両である。
 定期混合列車で定期運用を持っており、関西電力専用車として運用されている。


ハ51 2009年10月撮影
車内はロングシートで、ドア部分に補助席を装備している。



諸元
車種 ハ形(51〜54)
4530
1660
2250
自重 2.20t
定員 16名



各車詳細
ハ51
新製(貨車) 新製年不明
改造(客車) 1957年自社工場ないし1970年ナニワ工機
ハ52
新製(貨車) 新製年不明
改造(客車) 1957年自社工場ないし1970年ナニワ工機
ハ53
新製(貨車) 新製年不明
改造(客車) 1974年アルナ工機
ハ54
新製(貨車) 新製年不明
改造(客車) 1974年アルナ工機



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