ハ形(C形) 客車 |
ハフ6 2007年6月撮影 おもちゃの客車のようなスタイルだが、立派に現役の客車である。 |
ハ形には開放構造のC形と密閉構造のK形、他に上部線用があり、本ページではC形について解説する。 全車とも無蓋貨車等からの改造により登場した2軸客車である。公式HP等に1925年(大正14年)製造との紹介されているが、 これは種車の貨車の製造年であり、1935年(昭和10年)〜1966年(昭和41年)に客車に改造された。 骨組や屋根等の主要構造は鋼製、側板は木製となっているのが標準であるが、 1986年(昭和61年)以降、鋼製の車体に全面的に更新した車両も登場している。 また、側板が木製の車両でも、化粧板による内装を持つ車両もあり、そのバリエーションは多い。 なお、文献3には1955年(昭和30年)の写真があるが、これを見ると未更新車とも外観がことなり、 各種の更新改造が実施されていた事がわかる。 その昔は主力客車であったが、観光需要の増加とともに1000(B)形客車、2000(A)形客車等の増備があり、 次第に旅客営業の第一線からは遠ざかっていった。 それでもピーク時には更新車を主体とした編成により、一般旅客列車に運用されることがあったが、 現在では混合列車のみに運用される。 純粋に客車としての用途の他、緩急車・車掌車として重要な役割を担っており、こういった用途においてはまだまだ第一線の車両である。 |
趣味的にみたポイント |
ハ形(C形)客車は、多用な更新改造等により、一両量毎に異なった姿をしている。 ■屋根上へのライト取付 ハフ7(未更新車)の屋根上両妻部に照明が取付されている。線路方向を照らすように設置されており、 その用途や電源等については不明であり、ご存知の方がいらっしゃればご教示願いたい。 工事用列車の緩急車、普通車として運用されており、その姿は比較的容易に見ることができる。 ■側面へのサッシ窓取付 開放構造のC形客車であるが、側面の開放部にサッシ窓を取り付けして簡易的に密閉車として使用することができる。 このサッシ窓取り付けは晩秋を中心に実施される他、各地で保存されている車両にも、この形態が見られる。 ■座席撤去車 ハフ17(更新車)は座席を撤去している。 まれに工事用列車に運用され、貨物の積載に使用されている模様。 |
ハフ8 2008年11月撮影 開口部にサッシ窓を取り付けし、簡易的に密閉車となった姿。 |
車種 | ハフ形 | ハ形 | ハ形(31・32) |
長 | 4226 | 4532 | |
幅 | 1660 | ||
高 | 2180 | 2231 | |
自重 | 1.75t | ||
定員 | 18名 |
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