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DD(22・23)形 ディーゼル機関車
DD22 2008年8月撮影



 DD(22・23)形ディーゼル機関車は、箱形両運転台構造を持つ本線用ディーゼル機関車である。 製造メーカーは協三工業で、DD22が1979年(昭和54年)、DD23が1985(昭和60年)に登場した。
 DD22とDD23で側面のラジエター開口部の配置などが大きく異なり、内部の機器構成なども違うことがわかる。 ただ、DD23に関する資料が無い為、以下の解説はDD22についてのものであることをご了承頂きたい。
 主機関は1機、トルクコンバーターは3段変速で、 動力伝達は台車枠に取付の最終減速機へはプロペラシャフト、さらに車軸へはチェーンとなっており、4軸全てを駆動する。 最高速度は他の本線用電気機関車と同様に25km/mで、除雪等の作業を考慮して最低速度2km/mでの連続運転も可能となっている。
 定期運用は持たず、非電化の黒薙支線への列車牽引や、保守および冬季運休期間前後の作業用などに使用される。 また、電車線を停電しての特大貨物(限界外貨物)列車の牽引も重要な任務である。 以前はロータリー除雪車を推進しての除雪作業にも使用されたが、現在除雪作業は自走可能な除雪車SP1により行われている。
 2000年にはDD23が事故により大破し、翌2001年に廃車となった。


諸元
車種 DD22・23
7780
1676
2438
自重(運転整備重量) 17.0t
主機関 いすゞ E120 TGM-S ディーゼル機関 1基
水冷・4サイクル・直噴・縦型直列6気筒12023cc・過給機付
214PS/2000rpm 1時間定格
208PS/2000rpm 連続定格
変速機 トルクコンバーター
岡村
3要素、1段2相形、ワンウェイクラッチ付水冷

トランスミッション
油圧切換付前後進3段形
歯車比 前進 後進
1速  3.46 3.48
2速  1.77 1.78
3速  0.77 0.775



各車詳細
DD22
新製1979年 協三工業
DD23
新製1985年 協三工業
廃車2001年



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