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長物車 チ形
チ125 2007年7月撮影

チ形は3.6t積の長物車で、2軸固定の走り装置を有し、長さ、ホイールベースはト形と同一である。 オチ形よりも小ぶりな車体であるが、自重はオチ形の1.0tに対しチ形は1.2tと逆に重くなっている。 101〜120は1958年(昭和33年)佐藤工業、121〜136は1982年(昭和57年)アルナ工機で製造された。
長物車というには短い車体であるが、このサイズは欅平の縦坑エレベーター通過を考慮したものであり、上部線での運用が可能である。 通常は床上に回転枕木を装備し、2両一組で長尺物の輸送に使用される。

欅平地区での砂防工事PRの為、作業現場入口付近に掲げてある写真です。(オリジナル写真の撮影は大高建設様)
チ形とオチ形を連結し、双方の回転枕木にまたがって荷役梁に固定された貨物を載せています。 積荷はバックホウのアーム部分のようですが、黒鉄以外の輸送手段が皆無である黒部峡谷での苦労が偲ばれる貴重な資料です。



諸元
車種 チ形
3598
1660
1835
自重 1.20t
積載量 3.6t



各車詳細
チ111
新製1958年 佐藤工業
チ125
新製1982年 アルナ工機
チ126
新製1982年 アルナ工機
チ127
新製1982年 アルナ工機
チ129
新製1982年 アルナ工機
チ130
新製1982年 アルナ工機
チ134
新製1982年 アルナ工機



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